Z世代の暮らし、フレキシブルな住まいを求める傾向

YKK AP(株)はこのたび、「住まいに関する意識調査」を実施した。調査は2022年3月25日~30日、15歳~69歳を対象にインターネットで実施。有効回答数は2,090人(Z世代(15歳~24歳):421人、ミレニアル世代(25歳~39歳):629人、大人世代(40歳~69歳):1,040人)。

それによると、Z世代のうち、住宅購入を予定している、または将来的に住宅を購入・所有したいと回答した人は56.9%と、6割近くが家を持ちたいと考えていることが分かった。また、購入したいと思う住宅のタイプは、Z世代では「新築・戸建住宅」と回答した人が42.6%、「新築・マンション」が26.8%となり、69.4%が「新築」を希望している。ほかの世代と比較しても大きな差はなく、若い世代においても新築住宅への憧れが強いようだ。

どんな暮らしをしたいですか?では、Z世代は「ライフステージに応じて住む土地を変える暮らし」を希望する人が36.3%となり、大人世代に比べて14.7ポイント多い。一方で、大人世代は「できるだけ長く同じ土地に住み続ける暮らし」を希望する人が半数以上の62.9%となり、Z世代との差が21.3ポイントあった。大人世代は同じ土地・同じ家に長く住むことを望む人が多く、若い世代ほどライフステージに応じて土地や住まいを変えるフレキシブルな住まい方への関心が高いようだ。

「理想の住まい」とはどのような空間ですか?では、全世代において「落ち着いた穏やかな気持ちで過ごせる空間」がトップとなり57.8%。次いで「心身の調子を整え、健康を維持できる空間」が46.4%、「家族で過ごす時間を楽しめる空間」41.8%と続いた。世代別でみると、「落ち着いた穏やかな気持ちで過ごせる空間」は大人世代の方がZ世代より20.8ポイント多く、「友人や来客を迎え、コミュニケーションを楽しめる空間」ではZ世代の方が大人世代より7.2ポイント多い。この結果から、大人世代は住まいを落ち着いて寛ぐための空間ととらえ、Z世代は住まいをよりアクティブに楽しむための空間ととらえる傾向があることが分かる。

さらにZ世代では、「仕事や勉強に効率的に取り組める空間」を選択した人は28.7%と大人世代より11ポイント多く、コロナ禍を経てZ世代は自宅を“働く場・学ぶ場”ととらえることが当たり前になってきていることが伺える。具体的には、「公私のスペースを分けられる間取り」や「テレワークなどに使える独立した個室」「リビングなどの一角に設けたワークスペース」を求める意見が多かった。

ニュース情報元:YKK AP(株)

引用元: suumo.jp/journal