新米編集きのっぴーの“家に関する素朴なギモン”に、住タコ先生が答える不定期連載です。
生活に変化があったときなど、家を売る機会はそれなりにある
きのっぴー:先生お久しぶりです! 突然ですが、私は長女なので漠然と「いつか実家は私が継いで暮らすのかな」と思って生きてきました。「家を売る」なんて考えたことがないし、イメージができません…。
住タコ:なるほど。そういう人間は多いと思うが、実は家を売る機会はそれなりにあるんじゃよ。
きのっぴー:そうなんですか?例えば…?
住タコ:投資目的として不動産を持っている場合を除くと、“生活や家族に変化があったとき”じゃ。
「転勤」「親と一緒に住むことになった」「結婚や子どもが生まれるなどで家族が増えた」「子どもが独立して夫婦ふたりになった」といった場合はそれまで持っていた家を売って、新しく家を買うということがあるじゃろう。いわゆる“住み替え”じゃな。
あとは少しネガティブじゃが「親が亡くなって実家が空き家になった」「離婚」「住宅ローンが払えなくなった」なんていうケースも考えられるのぅ。
きのっぴー:確かに、具体的に聞くと『なるほど~』となりますね! 私は「親が亡くなり、実家が空き家になって売る」というのが一番可能性ありそうです!
住タコ:ブシャ…(スミを吐こうとして止まる)
きのっぴー:…あれ? スミ…吐かないんですか…?
住タコ:「今から親が亡くなることを考えるな!」と言おうと思ったんじゃが…もしものときの事を考えるのは大事なことじゃな…。国の調査では空き家は全国で800万戸を超えていて、その6割近くは相続がきっかけだそうじゃ。この空き家問題には国も頭を痛めておるわい。わしのタコツボもどうするかそろそろ考えないとならんのかもしれないのう…。
きのっぴー:(なんだかすみません…)
売りたいときはどうすればいいの?
きのっぴー:では、「家を売りたい!」となったらどうすればいいのでしょうか?
住タコ:まずは自分が住んでいる(売りたい家がある)エリアの不動産会社さんへGoじゃ。そこで「家を売りたい」と相談すれば大丈夫。SUUMOなどのポータルサイトでも不動産会社を探せるぞい。
あとは、住み替えで新しい家を先に探している場合、住み替え先の不動産会社が売りたい家の売却も一緒にやってくれたりするぞ。住み替えは「新しい家を買う」のと「元の家を売る」タイミングがなかなか難しいからな。
いずれにしろ、家を売るときは「いくらで売るか」がものすごく重要じゃ。なるべく高く売りたいとは誰もが思うことじゃが、よくばって高く売ろうとするとなかなか売れずに、かえって大きく値下げしなければならなくなることもある。不動産会社では査定価格を計算してくれるが、適正な価格を知るためにも複数の不動産会社に依頼することをオススメする。
きのっぴー:確かに、お金や場所のことを考えると大変そうですね。
住タコ:売りたい家が都市部にあって駅に近いなどの好立地だと、「売る」だけでなく「賃貸で貸す」という選択肢も出てくる。「売る」ことに固執せず、「住まなくなった家をどうするか」という相談をするとよいと思うぞ。
これから都市部に家を買う予定の人は、なるべく値下がりせずに売れたり、高い家賃で貸せたりといった「家を手放すときの価値」の事を考えてエリアを探すというのも一つの方法かもしれんの。
きのっぴー:大事なことに気付きましたが、家を買うときと同じで、売るときもお金はかかりますよね?
住タコ:おお!そうじゃ!売るときにも仲介手数料などで数十万円単位のお金がかかる。それに家を買ったときより高く売れた場合は、トクした分に税金がかかることもある。自宅や相続した実家の場合は特例で税金が軽くなる場合もあるのじゃがな。そういったこともあわせて、手放すことを考え始めたらまずは相談じゃな!
家を売る機会はそれなりにあるもの。生活や家族に変化があったら、「売る」ということも選択肢のひとつとして考えてみては。手数料や税金などでお金がかかったり、売る以外の可能性もありうるので、「手放そう」と思ったら複数の不動産屋さんや専門家へ相談を。
また、都市部の場合は家を買うときに「売るときの資産価値」のことも頭に置いておくとよいかも。
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