大都会の夜、一杯の酒から始まる人間模様。作者はこのお店で今お寿司を作っているよ。
メイビスの生まれた街のこと
NYに住んでいると本当にいろんな場所からいろんな人が集まっていることを日々痛感します。いろいろな国から来ている人はもちろん、アメリカという広大な国のいろいろな地方からも、夢や野望を抱いた人が集まっています。
メイビスはすごく美人だけど自虐的でちょっとクレイジー。でもとても優しくて、文章を書くのが好きな、とても真面目で繊細な女の子でした。
アイオワに行ったことはないけれど、NYとは全く異なる土地だということはメイビスが見せてくれた写真から伝わってきました。両親は農業で生計を立てていたそう。
生まれ育った場所を出る決断というのは誰にとってもきっと簡単ではないけれど、それでもNYで生きていくと決めたメイビス。いろいろな偶然の出来事が重なり合って今私はこの場所に立っていて、それはメイビスにとっても同じ。
遠く離れた国に生まれた2つの魂がブルックリンで交わったことがなんだか不思議で嬉しい気持ちでした。
しかしこの頃から、スタッフが立て続けに職場を去って行ったり、職場に対する疑問や愚痴を聞くことや、オーナーのジャックやさつきさんたちが深刻な顔をしていることが増えていきました。なんだか、大好きな場所がバラバラに崩れていくようでとても苦しかったのを覚えています。
お寿司を作ってみよう!
さてここで閑話休題。
全くの寿司初心者だった私ですが、ロールはすぐに習得できました。しかし、にぎりは体得するにはいたらず。これもピンキリですが、長い修業が必要なのです。
巻くものやトッピングの組み合わせを考えると可能性は無限大!すごく簡単にできるので、好きなお刺身、好きな野菜を買って試してみてくださいね。裏巻きは見た目もカラフルで綺麗だし、パーティーなどでも喜ばれますよ!
89年生まれ。福岡県出身。2017年、勤めていた会社の転勤でニューヨークに移住。仕事の傍ら、趣味でインスタグラムを中心に漫画を描いて発表していたところ、思った以上に楽しくなってしまい、2021年に脱サラし本格的に漫画家としての活動を開始。2022年にアメリカで起業し個人事業主になりました。ブルックリンのレストランで週4で寿司ローラーをやっています。
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